「元気にしているか?連絡しなさい。いつでもこっちに来ていいぞ、
いつでもherzlich willkommen(ウェルカム)だからね」
ドイツの叔父から、よくメールが来ます。
80歳を過ぎてもスマホアプリなどを駆使し、日本のニュースなどもよくチェックして、
マメにわたし達日本の家族を気にかけてくれる大好きな叔父です。
が、メールの頻度が結構高いため、
そんな数日で生活の変化なんかないよぉぉ!書くことそんなにないよぉぉ!
と、こちらは悲鳴を上げています(笑)
普段ドイツ語を使っていないわたしからすると、
「元気だよ!ありがとう!うちではこうで、実家ではこうで、こうでこうで・・・」
とシンプルな内容であったとしても
ドイツ語でお返事書くのって結構エネルギー使うのですよ。
一通書き終わる頃には、番組の原稿を1本書き終えたような気持ち。
ついつい返事がおろそかになってしまい、いつも心配されてしまう。
反省です・・・。ごめんね、書くよ。
このジレンマ、わたしだけかと思っていたら、以前友達のヴィトル君も、
「ブラジルに住むお姉さんにも、連絡しろ!とよく言われるんだけど、
いやそんなに言う事沢山たまってないんだよ!て思う事ある。
こっちだって忙しいのよー!」
て言っていて、ほっとしました(笑)
それはさておき、先日またメールが来て、
「叔母さんの80才のお誕生日パーティがあるから、皆で地元に集まるよ。イレーネが来られなくて残念だよ!」とのこと。
まずわたしはもちろん親戚の一員ではあるけれど、立ち位置としては「たまに日本から来るお客さん」的な存在のため、このパーティにも呼ばれていません(笑)当然遠すぎます・・・。
そして悲しいかな、このご時勢ではドイツに次行けるのすらいつになる事やら・・・。
でもこうしてお知らせしてくれて嬉しい。
わたしのドイツの親戚は多くが田舎に生まれ育っていて、親戚同士の仲が良い。というかなんだか濃密な感じ。こういうイベントごとは、一族総出でお祝いする。いとこ同士のライングループみたいなものもあって、年に一度皆で『いとこ会』のハイキングとバーベキューもある
(同じく呼ばれておらず、後日報告だけ丁寧に頂いています(笑))
叔父が現在住む町は、元々の地元からは車で3時間ほど。高齢で身体も悪くしている叔父には決して近い距離では有りません。それでも未だ皆で定期的に集まるドイツの家族が遠く離れた日本からとても羨ましく感じられます。
最近のわたしは奥三河など、日本国内の田舎で暮らす人々と関わりお話をする事も結構あるけれど、おじさんからのメールで、国は違えどふと同じ空気感を感じて嬉しくなってしまいました。きっと、良いところも煩わしさも万国共通。
SNSで繋がる、ドイツとのミックスルーツの人々の多くは、リベラルで都会派な印象がある。国を飛び出して海外で暮らす選択をする人には、そういう傾向がつよいのかな、もしかして?(もちろんみんなが、というわけではなく、そんな人と繋がる事が多いの。)
私自身どちらかといえばリベラルな人間だと自負しているのだけれど、都会的な部分にはちょっと違和感を感じていて、都会VS田舎どちらか選べといわれたら、これ完全に田舎組だわ!
そうか!そうだよ!
いくら新興住宅地に生まれ育ち、今都会に暮らそうとも!わたしの身体には、田舎の血が流れているじゃないか!だからわたしは奥三河が好きなのだ!と、全然関係ないんだけど、理由にすらなっていないんだけど、物凄く一人で納得してしまった。
最近読んだ高野雅夫先生の「自然の哲学」にも、田舎=里山の暮らしについての考察が書いてあって、もちろん先生のお話は日本の山里の事を指しているのだけれど、わたしは読みながらドイツの家族を思い出してほっこりしていました。
それだけです(笑)
オチも何もないんですが、とりあえず叔父には、「いいなぁー、行きたかったなぁ、みんなによろしくね!」とだけ御返事しておきました。
今週中に、星が丘テラスにて開催中の「あいちの山里 Entre Store」に行きたいなぁ。(行けました)
いれね
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